【はじめに】
このシナリオは探索者1~3人向けにつくられている。
オリジナル要素を含んでいる。
戦闘があることを伝える。
推定プレイ時間(ボイセ):1~2時間

【シナリオの概略】
最近、街で人が急に消えたようにいなくなる!
「人さらいにきました!!」by魚人

【導入】
舞台は、ぼちぼちの都会十二死町という町。季節は冬(日が落ちるのが早いからこの季節に設定してます)。
最近とある事件が起きています。ここ約1週間で4人もの住人が行方不明になりました。全員、警察に捜索願が出されていますがまだ見つかっていません。

短時間の隙にいなくなることから、街中では神隠しだと噂されています。

そして、一番最近行方不明になった男の子、川崎 良夫君(8歳)のおばあちゃんが探索者に探し出して欲しいとお願いに来ます。

【一番最近の事件☆おばあちゃんの証言】
事件が起こったのは昨日。行方不明になったのはおばあちゃんの孫、川崎 良夫君(8歳)
いなくなった場所は三丁目。
おばあちゃんは耳が悪いと探索者に必ず伝える。
一昨日、良夫と散歩していた。駄菓子屋さんに一緒に行きその帰りだった。
良夫は嬉しそうにお菓子を食べていた。
その家と駄菓子屋は5分もかからない距離だった。
良夫はお菓子についていた、ミニ自動車に夢中で少し歩くのが遅くおばあちゃんより少し後ろについて歩いていた。
おばあちゃんも、近くだから大丈夫だろうと良夫から目を離していた。
ふと、振り向くと良夫はもういなかった。ミニ自動車だけが投げ捨てるように地面に落ちていた。

【最初の事件☆佐藤 陽子(29歳)の証言】
事件が起こったのは6日前。行方不明になったのは佐藤 陽子の旦那、佐藤 由紀夫 無職(32歳)
いなくなった場所は三丁目。
佐藤陽子はかなり太った女性。ポテチを脇にかかえて食べながら玄関に出てくる。
APP5くらい。

探索者が女性の場合と、男性でもAPPが低い場合は態度が悪く
なかなか情報を渡してくれない。
旦那さんとどこで出会ったのか?とか聞くと

「え?なになに?私なんか狙われちゃってるー?やだー。」
「え?やだ、なんかさっきから視線が私の胸ばっかりなんだけどー。」

ただし、手土産にお菓子や何かご飯を買っていくとスラスラ話してくれる。
この夫婦は、最近結婚したばかりだった。
夫がいなくなったのは、夜一緒にベッドで寝ていた。
夫が起きる気配がしたがトイレにでもいくのだろうと気にしなかった。
そのまま自分は寝てしまった。
そして、朝起きると寝ているはずの夫がいない。
おかしいと思い捜索願いを出した。
夫とは隣の市のとある町(官町)に海水浴に行ったときにナンパされて知り合った。旦那さんはそこ出身。あまりいい噂の聞かない町である。<知識>ロールでどのような街か分かる。

この家はかなり散らかっており汚い。
PCがある。PCの履歴を調べると佐藤 由紀夫はネットでマンホールをあける工具を購入していることが分かる。

【2番目の事件☆女性OLの両親の証言】
事件が起こったのは5日前。
行方不明になったのは娘の、山崎 和美(24)OL
いなくなった場所は最寄駅から自宅までの道中。三丁目も通る。
人の良さそうな夫婦。二人とも娘を心配し少しやつれている印象が伺える。
特に悩みもなさそうで、彼氏もおり友人にも恵まれ楽しく暮らしていた。
しかし、ある日急に帰ってこなくなった。
会社に連絡してみても、いない。友人や彼氏に連絡してみてもいない。
十二四町の駅までは目撃情報があった。

【3番目の事件☆土木作業現場のおっちゃんの証言】
事件が起こったのは3日前。行方不明になったのは仕事仲間の、林 建造(49)土木業
三丁目で工事しているときにいなくなった。
林 建造は独身で仕事一筋の男だったが仕事仲間とは仲良くしていた。
仕事仲間のおっちゃんが話すには林は、自分たちが作業しているところから少し離れたところに置いてあるトラックに工具をとりにいった。
いつまで経っても戻ってこないので行ってみるといなくなっていた。

(探索者が弱そうな場合)
この現場のおっちゃんは林のことを尊敬していたという。できれば、一緒に探すのを手伝いたいと言う。
戦闘要員NPC。
ステータスは探索者によって変えること。

【隣の市にある(官町)について】
●図書館にて
官町は海に面した町であること。そして、官町での失踪者が何人もいること。
官町で失踪した人は、官町の住民は少なく、他の町の住民が官町に訪れたときに
失踪していることなどが分かる。

●町の人に聞く
嫌な噂しか聞かない。あの町の人は少しおかしい。
あの町は魚の腐ったような香りがする。
見た目がおかしい人が多い。皮膚病?行かない方がいい。

【三丁目近くの住人】
魚関係の話をすると教えてくれる。
最近、下水から臭い臭いがする。魚が腐ったような臭い。
ここ2週間程前から。業者にたのもうかどうか悩んでいる。
そんな人がちらほらいている。

【マンホールから下水へ】
マンホールのフタをあけるためには専用の工具が必要。
田中 一郎さんにその話しをすると職場から借りてきてくれることに。
三丁目のマンホールから、下に降り少しあるくと縛られた3人を見つける。口はガムテで塞がれている。
女性と子供はかなり衰弱状態で気を失って縛られているが林 建造だけは弱まっているものの意識がある。
そして、マンホールから変な怪物が出てきてここに連れてこられたこと。
そしてその怪物が言うには自分たちはあと2日で官町に連れて行かれる予定だったことを教えてくれる。
しかし、その話しが終わったとき、後ろから怪物が現れる。

【戦闘】
<深きもの>
描写『その怪物は全体的に灰色がかった緑色だったが、腹部だけは白く皮膚は光ってツルツルしており、背骨の隆起している部分はウロコに覆われていた。
形としては人間に似ているが頭部は魚を想像させるその様で目はギョロリと飛び出し瞬きをしていない。
首の左右にはエラのようなものがついており、手足の先には水かきが
ついていた。しわがれるような声で「何をしてる?邪魔をするな!」と叫ぶ。』

SANチェック
0/1d6
STR17 CON13 SIZ16 INT8 POW 10 DEX12
耐久力 15

武器 かぎづめ25% 1d6+db
装甲 1ポイントの皮膚とうろこ

【エンディング】
深きものを倒し、もうこの街にはこないように約束させる。
殺しちゃったときは、適当に処理する。

【クリアご褒美】
SAN値1d6の回復

【まとめや真相】
1人目の失踪者佐藤 由紀夫が官町出身で、深きものである。
結婚して、しばらくしてから深きものになった。
官町は、遊びにきた人間を生贄にささげていたが、最近悪い噂が広まったせいかとんと遊びにくる人間がすくなくった。
なので、その対策として遊びに来た人間の町に移住しそこから人間をさらっていくという計画だったみたいです。
とりあえず、さらって下水のとこに閉じ込めていた。
その日の夜中に、仲間を呼び全員官町に連れて行くつもりだった。
おばあちゃんが、マンホールの音を気付けなかったのは耳が悪かったため。
バッドエンドの条件:その日の夜中までにクリアできなければ。

【補足】
マンホールは約50kgあるらしい。
男性一人で、あけたりしめたりするのはきついのでは?
みたいな話しを探索者がしていたら2匹だそう!1匹は仲間。

【読まなくてもいい感想】
なんか王道パターンの探索ものが作りたくて作りました。
このシナリオは早いと2時間以内に終わります。