【はじめに】
このシナリオは探索者1~4人向けにつくられている。
オリジナル要素を含んでいる。
条件により戦闘があることを伝える。
推定プレイ時間(ボイセ):2~3時間

【シナリオの概略】
政治家の娘が誘拐されたから助け出そう!
でもその娘なんかやばそう!
「金色の触手出しちゃうぞ!」by娘

【注意事項】
このシナリオは、NPCの礎 巴月の好感度により難易度が変わります。
また導入の都合上、警察官職業は選べません。
しかし、どうしても警察官がよければ中井には職業をごまかすという手を使っても構いません。

また、NPCの礎 巴月は全人類の心を読む能力を持っており
PL間の相談内容など礎 巴月に筒抜けなっていてそれも好感度に作用する。
PLの考えがPCにそのまま反映されるシナリオということを事前にPLに伝えておく。
ただしそういったことが嫌いなPLには、その設定は省いてもよいでしょう。

【登場人物】
◆中井 秋彦
屈強な肉体をもった30代中ごろの男性。
表情はほとんどなく、とっつきにくそうな印象。
自衛隊員。

◆礎 巴月(いしずえ はずき)
現在14歳の女の子。
写真を見ると、胸まであるきれいな黒髪に真っ黒な瞳。
目を見張るほど美しい少女だということが分かる。
それ以外の情報は分からない。

【導入】
探索者たちは、政府の上層部の一人娘が誘拐されたので、助けに行ってほしいと依頼される。依頼主は明かされず、極秘の任務だと言われる。
誘拐犯は、警察に密告することを許しておらず、そのため依頼人は少数人数で助けにいってほしいとのこと。
依頼にきたのは、屈強な男性。名前は中井 秋彦。彼と協力し少女を救い出そう。
少女の写真と名前を教えてもらえる。

ただし、政治関係の職業の探索者、もしくは<知識>ロールの半分の値成功で政治家に「礎」という苗字のものはいないと気付く。
中井に聞くと、妾の子とか言って適当にごまかされるがもちろん<心理学>ロールに成功すると嘘だとわかる。

中井はもうすでに誘拐犯をつきとめており、政府に対するとあるテロ組織だという。
アジトもつかんでおり車で3時間ほどの場所。
潜入に必要な物資は中井に頼めば用意してくれる。

---ポイント---------
中井は、少女を助け出した後は探索者たちを始末するつもり。

【研究所】
車で3時間かけ、人気のない山の中に車がとまる。
時間は夜中あたりに設定しておいてください。
ほとんど人が寄らないだろうと予測できるような場所に
ぽつんとひとつ倉庫のような建物が建っている。

倉庫は1階建てで窓がひとつもなく、扉はあるが南京錠がされている。

中井は正面から突破するとこを提案してくる。
鍵は銃で壊すつもりらしい。

中に入ると、人の気配がしないことが分かる。
受付にもだれもいない。
受付以外の部屋へは、ロックがかかっている。

下記、倉庫のマップです。



☆受付兼制御室
ここには全フロアマップと、ロックを解除するシステムがある。
ロックを解除するシステムは、ただボタンを押すだけで解除できる。

☆廊下
ロックを解除し扉をあけると、廊下の左端の方(便所の前)に震えて縮こまってる男がいることが分かる。
男はぶつぶつ何か言っている。
「あいつは怪物だ。あんなやつ連れてくるんじゃなかった。」
探索者が<精神分析>を使う、もしくは殴ったり銃をつきつけたりすると我に返る。

「あいつは懲役監にいる…。だが、入らない方がいい。
あいつは危険なんだ。背中から…」

と何かを言いかけようとした瞬間中井がその男の頭を銃で撃ってしまう。

☆便所
特になにもなし。

☆資料室
ここに入ろうとすると中井が止める。
「今にも死んでしまうかもしれないんだぞ!そんなことをしている暇はない!」
それでも中に入ろうとすると、かなり揉める。

この中には、たくさんの本や資料がある。
資料は世界の神や宗教についてなどの本が目につく。
また巴月についての資料もある。
中井はそれを見られたくない。

ここでな巴月について情報を手に入れるためには<図書館ロール>に成功しなければならない。

☆礎 巴月についての資料
父親は礎 誠一郎。
母親は礎 巴月が生まれたときに死亡している。
礎 巴月はほとんど家から出ることなく、国家権力の保護下で暮らしている。
私たちは、とある情報提供者からの助言のもと礎 巴月がどのような存在か知った。
情報提供者は、今後も情報を提供する代わりに礎 巴月を殺さずに連れてきてほしいとの希望だったが、礎 巴月は我々…いや人類にとってとても危険な存在である。
情報提供者には渡さず、我々で処分することに決まった。

☆休憩室・仮眠室
その扉からは腐ったような臭いがした。
探索者が扉を開けると、そこには10人ほどはあろうか
大量の死体が投げ込まれるようにして捨てられていた。

SANチェック
1/1d4

死体を調べると、みんな先ほどの男と同じような服装をしていること
そして、こめかみのあたりを銃で撃ったあとがあることが分かる。
数人は銃を手に握っていることも分かる。

☆懲役監
中に入ると、少女が一人つまらなそうに座っている。
それは写真と同じ美しい少女、礎 巴月だった。
彼女は探索者たちの方を見るとニッコリとかわいらしい顔で笑うと
「遅かったね。待ちくたびれちゃった。」
と言った。

部屋を見渡すと、壁には銃弾のあとがいくつもあることが分かる。

中井は少女を見つけるとすぐに保護し、帰ろうとする。

【帰路】
全員が車に乗る。
この時、巴月は助手席にのり運転は中井が行っている。

<ナビゲート>または<アイデア>成功で探索者たちは来た道と別の道で帰っていることに気づく。

人気が全くない山中で急に車が止まる。
探索者全員に<幸運>を振ってもらう。

巴月「あなたたち逃げた方がいいんじゃない?」と言ってクスクス笑っている。
その瞬間、先ほど振った<幸運>ロールの値が一番出目が悪かった探索者の頭に中井が拳銃を向ける。
中井「貴様たちは知りすぎてしまった。もう用済みだ」

中井が拳銃の引き金に指をかけた瞬間、車内に金色の光が突然あらわれる。

描写『その光の正体は、黄金に煌めく細長い触手だった。
触手は礎 巴月の背中から何本も生えており、中井の頭に巻きついていく。
中井は、「なぜだ!!!うわああああ!」と大声をあげて触手を撃つが全く効かずそのまま動かなくなる。
そのまま数秒ゆっくりと触手は中井の頭から離れると、中井の目の焦点は合っておらず
突然持っていた拳銃を自分のこめかみにあて引き金を引いた。』

SANチェック
1/1d3

中井がどさりと倒れて死ぬと、巴月は探索者に
「彼は始めから、あなたたちを殺すみたいだったようね。」
「でも、助けてしまっても無駄だったね。
どうせあなたたちは3日後には死んでしまうんだから。」

どういうことかと問い詰めても巴月は笑っている。

「ねえ、そんなに知りたいなら、交換条件。
海に行かない?わたし、海に行ったことないの。」
と言ってくる。
海に連れていかずに帰ると<エンディングA>へ。

【海】
巴月は海につくと「すごい!!これが海!!!」と言って走り出します。
今までの大人びた雰囲気がなくなり子供のようにはしゃいでいます。
探索者に向かって水の掛け合いや、砂浜でお城を作ろうと提案してくる。
それを断るとしょんぼりしつつも一人で遊んでいる。
断ると好感度が下がります。

ここで3時間ほど遊ぶ。

遊ぶことに満足すると、巴月は交換条件のことを話してくれる。

「もうすぐ人類はみんないなくなっちゃうんだ。滅亡しちゃうの。
もちろん私も死んじゃうし、あなたたちも死んじゃう。
その鍵はあたしが握っているの。
ここから先は話すと、あなたたちは恐怖ですぐに死にたくなっちゃうかも。
それに、怖い夢も見るようになっちゃうよ。
それでも聞きたい?」

「神様って信じてる?
夜中やお風呂とかで突然『見られてる』って感じたことない?
でも、振り向いてもそこには誰もいない。
けどね、それ、ほんとに見られてるんだよ。
わたしたちは監視されてるの、神様に。」

「でもね、気づいちゃだめなの。
神様に監視されてることに気づいちゃうと、みんな頭がおかしくなっちゃう。
毎日悪夢を見るようになって最後には狂っちゃうか死んじゃうか。
だからあなたたちも、世界が滅亡しちゃう前に狂っちゃうかもね。」

「私は神様と人間との子孫なの。
神様の意思も、この人類すべての意思も分かるんだよ
そしてね、この間神様からの声が聞こえて
『もう終わりだ。いらない。すべて殺せ』だって。
だから私がみんなを殺すんだよ。」

全ての話を探索者が聞いた場合、KPはひそかに1d100ロールし、
出た目が探索者のPOW以下だったなら探索者は「見られている」感覚を覚える。
探索者は<クトゥルフ神話>ロールし、成功したならばSANチェック。

SANチェック
1/1d10

また、この話を聞いた後に巴月と行動を一緒にせずに睡眠をとると
3D6のマジックポイントを吸い取られ、5マジックポイントを吸い取られるごとに
1D4のSANチェックを行わなければならない。
また20%以上の正気度を失うと自殺のおそれがある。

【巴月の家】
もっと情報が知りたいと伝える、もしくは巴月と海で遊んでいると巴月が家に来ないかと誘ってくる。

「私の近くにいれば、怖い夢を見ないようにしてあげれるよ。
それに、もっといっぱいいろいろなことも知れるよ。
家においでよ!」

下記、巴月の家の地図。



巴月の家につくと、巴月に資料は2Fの奥の部屋だといわれる。

自分はご飯を振る舞うから、作っている間に見ておいでとも言われる。
ちなみに手前の部屋は自分の部屋だから入らないようにとも注意される。

☆巴月の部屋
こっそり巴月の部屋にはいると
「友達の作り方」「マイフレンドフォーエバー」
などの本やDVDがたくさんある。

☆父の部屋
簡素な部屋。本棚と机やベッドがある。最低限暮らしていけるだけのものしかおいていない。部屋には血液がべったりとついている。
机の引き出しには鍵がついている。だが、鍵は壊されていることがわかる。引き出しはしまった状態。
本棚には、超常現象や宗教、神について、また歴史上の偉人の遺伝などもあった。

机の上には一冊のノートが開かれて置かれていた。
また、引き出しの奥を調べると手紙があることに気づく。

【父の日記】
私の娘、礎巴月には精神寄生体を通じて人類を操る能力が授けられている。
精神寄生体とは、把握するのが極端に困難な種族である。
彼らには肉体がなく、人間の意思や知性を食料にしている。
これは、私が独自で調べたうえでの推測だが彼らの本体は、月にいるのではないかと思われる。
なぜなら巴月が"声"を聞くときはいつも月に照らされているときだからだ。
残酷な事実だが、精神寄生体は地球上のすべての人間の精神をむしばんでいる。
精神的な食餌と干渉を通じて、彼らは人類の進歩を操っている。
社会および科学の発展を選択し、方向を定めているのである。
人類の圧倒的多数は、寄生体の存在を疑ってすらいない。
疑うものは普遍的狂気に陥るか、自殺を強要される。
歴上の多くの思想家および芸術家は寄生体の存在に気づいており、彼らの才能に
隠された能力が寄生体を近くさせたのである。
彼らの多くが恐ろしい運命に従った。
狂気、自殺、幽閉、拷問、殺人などである。

ただし、彼らにも弱点があるようだ。
それこそが私の娘、巴月である。
彼らがそもそも人類に寄生できている理由は、
果てしない遠い過去に巴月の子孫と交えたことにより
その子孫が媒介となって人類に干渉できている。

また媒介者たち、つまり巴月の血縁者には特徴がある。
まず、女性しか生まれないこと。
そして生まれながらにして自分の使命を理解していること。
彼女たちが「神」と呼ぶもの、つまり精神寄生体からの"声"を聞き人類に干渉している。
精神寄生体はあくまで彼女らを通してでないと人類に干渉できない。
そして、彼女たちは全人類の意思を読み取ることができ、そのうえでコントロールしているのである。
遠くにいる人類については、悪夢という形で、そして近くにいる人物に対しては
彼女の背中から生えるいくつもの触手でコントロールが可能だ。

また、彼女たちは病死しない。
死ぬときは、次の子孫を残したときと誰かに殺されたとき、そして自殺と巴月は言っていた。ひとつずつ説明していこう。
世界に一人しか媒体者は必要ない、なので彼女たちは出産とともに死んでしまう。
つぎに、誰かに殺されたときだが彼女の触手さえあれば殺されるようなことはほぼないだろう。それに、彼女らは日本政府に”情報”を提供しているのだ。
政府はそれと引き換えに彼女たちの護衛をしてきたようだ。
どうして資源に恵まれない日本がこのような先進国になれたのか。
彼女たちが幸運にも日本にいたことを考えると当然である。
さいごに、自殺は彼女たちの背負っている使命を考えるとありえないだろう。
こうして彼女たちは順調に子孫を残し続けていたようだ。

彼女たちが人類にとって驚異なのか、それとも必要な存在なのか。

【礎 美月からの手紙】
あなたに手紙を書くのは初めてかもしれません。
短い間でしたが、あなたと暮らした数年間の夫婦生活はとても幸せでした。
お腹の中にいるこの子が産まれたら、私の分も愛して守ってあげてください。
わたしたちの能力はどんどん薄れていっているのではないか、と私の父が言っていました。
娘をわたしの父とあなたと2人で守っていってくれる、そう思うと安心して天寿を全うできます。
どうか、わたしが死んでも家族3人仲良く暮らしていってくださいね。
愛をこめて。 礎 美月

【礎 茂からの手紙】
彼女を解放する方法を見つけた。
知っての通りわたしは追われる身だ。
この手紙もなんとか足がつかないように送れた手紙だ。
どうにか説得して、巴月を連れてきてほしい。

手紙の裏には住所が記載されている。

【巴月に質問】
一通り読み終わると、巴月がご飯ができたよ~と声をかけてくれる。
その時に巴月の部屋に入っていると何も言わなくてもばれて「も~!」って照れながら怒られる。

Q.お父さんの部屋血があったけど、どうして?
A.私がさらわれた時にお父さん殺されちゃった!(あっけらかんとしている)

Q.礎 茂とは?
A.おじいちゃん。昔は可愛がってくれた。出て行ってからはどこにいるか知らない。
多分、私のことを口外するんじゃないかという疑いで政府に追われてる。

Q.心読めるの?
A.常に読んでるわけじゃないけど意識すれば、読めるよ。

Q.全人類滅亡させたいの?
A.(好感度高い場合)→わからない…。
(好感度低い場合)→神様からの命令があればみんな殺すよ。

Q.どうすれば人類を助けられる?
A.私を殺すしかないと思う。

話が終わると、巴月がおずおずと探索者に
「私たち、友達かな?」
と聞いてくる。これに友達と答えるか答えないかによって難易度が変わってくる。

また、もしPLが人類を助けるために巴月を殺そうなどと提案すると、巴月の好感度が下がる。

【礎 茂の家】
手紙に書かれた住所に向かうと、おんぼろアパートがある。
扉をたたくと茂は警戒してなかなか出てこないが巴月の声を聞かせるとすぐに出てくる。
巴月を見ると、喜び抱きつく。巴月はとまどいながらも本物のおじいちゃんだという。

話を聞くとテロ組織に頼んだのもおじいちゃんらしい~!
おじいちゃんは、政府に追われてるのでテロ組織に代わりに巴月を連れてきてほしかったらしい~!
でも、テロ組織が勝手にお父さん殺したり巴月殺そうとしたらしい~!
も~!おじいちゃん~!

茂が言うには、精神寄生体から解放する方法を見つけたと一冊の分厚い本を持ってくる。
ただし、この本は読まないほうがいい。かなり気分が悪くなる、と忠告しその方法を教えてくれる。

方法は単純で「自分の周りを水で囲み呪文を唱える」だけ。

試しに探索者の1人をお風呂場に連れて行き周りに水をまき呪文を探索者が呪文を唱える。
すると探索者は「見られている」という感覚はなくなり、巴月もその探索者の心を読めなくなる。

しかし、茂は巴月にこの呪文を唱えさせていいものか悩んでいる。
巴月の体には精神寄生体の血が少なからずまざっており、危険ではないかと。
かといって巴月以外の全人類1人1人を水で囲みこの呪文を教えるのはほぼ不可能に近い。

どうすればいいかずっと悩んでいる。

ここから先は探索者に考えてもらってください。

世界を救う方法は3つある
・巴月を殺す
・危険を承知で巴月本人に呪文を唱えさせる
・水で囲まなければならない、という条件は地球は海に囲まれているのでクリアしており
あとは巴月に全人類を一斉に操作してもらい呪文を唱えさせる。

ちなみに、分厚い本とか精神寄生体から解放する方法はオリジナル要素です。 いずれにせよ、ここから巴月の好感度によりシナリオが分岐します。
巴月に呪文を唱えさせた場合は<エンディングB>へ。

【巴月の好感度が低い】
海で一緒に遊ばず、友達じゃないといい、巴月を殺すことを考えていた場合。

巴月は探索者たちの提案を受け入れず、金色の触手をだし攻撃してきます。
ここから戦闘スタートです。

<精神寄生体媒介者>オリジナル
STR30 CON10 SIZ10 POW30 DEX28 
巴月の耐久力 10
触手の耐久力 62

触手 95%

触手は物理攻撃ではなく、つかまれると精神攻撃してくる。
SANチェック
10D10

また触手は物理的などんな攻撃にも受け流しできる。
逆に触手に対して受け流しはできない。
巴月が死ねば触手は動かなくなる。
巴月を殺せれば<エンディングD>へ

【巴月の好感度が中くらい】
海で一緒に遊ぶ、友達と答える、どちらかの条件をクリアしていた場合。

巴月とまどった後触手を出し戦闘スタート。
しかし、探索者の1人を触手でつかまえると探索者に海で一緒に遊んだ映像を脳内に送る。

その後泣き崩れ「私には殺せない」と言い、探索者の提案を受け入れる。
この時、巴月を殺すという選択であった場合も「殺して」と言って受け入れる。
巴月を殺せれば<エンディングD>へ

【巴月の好感度が高い】
海で一緒に遊び、友達と答えた場合。

巴月は、探索者たちの提案を受け入れる。
巴月は目をつむり座り込むと、数時間動かない。
そして数時間後、疲労した顔で「終わったよ」言って倒れてしまう。
<エンディングC>へ。

この時、巴月を殺すという選択であった場合も「殺して」と言って受け入れる。
巴月を殺せれば<エンディングD>へ

【エンディング】
エンディングA:何も知らずに
探索者たちは、何も知らずに帰宅した。
その3日後、いつもと変わらない日常を過ごしていた探索者たちに異変が起こる。
周りにいる人々が次々に自殺していく。
そして、自分の意思とは関係なく探索者自身も近くにあったボールペンをつかむと脳に勢いよく刺した。

エンディングB:浅はかな選択
巴月が呪文を唱え終わると巴月は苦しみだす。
その美しい顔は、痛みからか醜く歪む。
巴月は自分が死ぬことを理解すると、声にならない声で
「ありがとう…一緒にいれて楽しかった」と言って死んでいく。
世界は救われた。
-----ポイント------------
好感度が高い&探索者が巴月を助けたそうにしている場合は、巴月が呪文を唱えても巴月のCON*5ロール成功で助かったことにしてもいいと思います。
ダイスはKPがふるより探索者にふってもらった方がいいかな?
成功した場合、巴月は倒れるものの入院したあと元気になります。
ただし巴月の金色の触手はなくなっています。

エンディングC:初めての友達
巴月は疲労からかしばらく寝込んでしまう。
探索者たちは「見られている」という感覚はなくなり、悪夢も見ない。
巴月が目覚めると
「もう誰の心も読めないみたい。
でもこれはまだ残ってるんだけどね。」
とクスリと笑って金色の触手を出す。
「また遊んでくれるかな?」と言って終わり。
世界は救われた。

エンディングD:巴月の死
探索者の手によって巴月は殺された。
巴月の死によって世界は救われた。

【クリアご褒美】
シナリオクリア条件は世界を救うこと
・世界を救う
SAN値1d3の回復
・エンディング後巴月が生きている
SAN値1d6の回復

【まとめや真相】
数百年前に人類と精神寄生体が交わって生まれた生物の子孫が巴月。
精神寄生体は巴月を通し人類をコントロールしているが、数百年の間に
精神寄生体の血が薄れなかなか思うようにコントロールできなくなっていた。
そのため、用済みと人類を殺そうとした。
巴月は全人類の心を読んだりコントロールすることができる。
それを利用した政府が巴月を監視下においており、情報と引き換えに保護している。
巴月は人間らしい一面も怪物の一面も持ち合わせているが、「友達」というものに憧れていた。
探索者たちが「友達」になってあげると、人間らしい心が勝つ。
<精神寄生体>についてはマレウスp63参照。

【読まなくてもいい感想】
なんか世界を救うシナリオが作りたくて作りました。
もちろん、原作ナウシカに影響されてます。
ナウシカさん、まじゴッドエンジェル!