【はじめに】
このシナリオは探索者2~4人向けにつくられている。
オリジナル要素を含んでいる。
戦闘があることを伝える。
推定プレイ時間(ボイセ):1~2時間
探索者たちは高校時代の仲の良い同級生だった、
さらに探索者全員が十二死町に住んでいるという設定にすること。
推奨技能:英語、戦闘技能
タイムループものです。


【シナリオの概略】
なんかやばいのが産まれる前になんとかしよ~!
「ループさせるからお腹の息子を殺してくれ~!」byママ


【導入】
季節は冬。日付は12月4日。(冬なら別に何日でもいいです!)
その日は、ずっと雪が降っており舞台である十二死町は雪で真っ白に染まっている。
十二死町は、そこそこの都会です。
今日、探索者たちは高校の頃からずっと友人である先刻 雪乃含めた全員で食事に行く予定だ。
先刻 雪乃は美人で明るく、現在はネイリストとして仕事をしているらしい。
雪乃は仕事が忙しくさらに妊娠しているのでなかなか会えないが今日は久々に全員で集まれる。
雪乃の旦那さんは写メでしか観たことがないが、優しそうな人だ。

ここで探索者が雪乃の妊娠は何か月か?というような質問をしてきたら<アイデア>ロールをふらせる。
成功すると「よく思い出せない。雪乃はいつから妊娠してたっけ?」と疑問に感じる。
失敗すると「確か臨月のはずだ。」と思う。

場所は、十二死町にある居酒屋「鑑三(かんぞう)」で、待ち合わせ時間は19時。
それまでの時間探索者は好きに過ごしてよい。


【居酒屋】
☆集合
居酒屋で全員が集合する。
現れた雪乃は、とてもお腹が大きい。
雪乃とは久々に会った気がしないほど、会話が弾む。
会話のほとんどはお互いの近況報告で、雪乃は仕事が忙しくお腹も大きくなってきて大変だけどやりがいはあるみたいなことを話す。

☆卒業文集
ある程度PL間で近況報告をしてもらったあと、ふと探索者たちは高校の卒業文集のことを思い出す。
探索者たちは自分が書いた卒業文集のことを思い出せるが、雪乃の文集の内容のことをどうしても思い出せない。
<アイデア>も自動失敗になる。

雪乃に文集の内容のことを尋ねると「あんまりよく覚えてないの」「忘れっぽいから」などといって笑います。
<心理学>に成功すると雪乃は何かを誤魔化そうとしていると感じます。

また高校の頃の思い出話を詳しく話そうとしても雪乃は同じような反応をしますが、にこにこと楽しそうではあります。


☆CD
雪乃がトイレに立とうとした時、自分の鞄を落としてしまい中からマニキュアと口紅、CDプレーヤーが出てきます。
雪乃は慌ててCDプレーヤーを鞄に戻します。

Q.そのCDプレーヤーなに?
A.CDを聞いてる。今時、CDプレーヤーとかちょっと恥ずかしい。
Q.どんなCDを聞いてるの?
A.骨董品屋で見つけたもの。タイトルは分からない。
Q.その骨董品屋はどこにあるのか?
A.十二死町にあったけど、買ってから数日後にいったらなくなっていた。
Q.聞かせて
A.ちょっと不気味な感じだからやめておいた方がいい。
Q.不気味なのに聞いているの?
A.始めは不気味だったけどだんだんと聞いていると安心する。


探索者が頼めば、CDを聞くことができます。

描写『プレーヤーから流れてきたのは音楽ではなかった。
風を切り裂くような咆哮、それに重ねるようにして、人の声が何か気味の悪い言葉をつぶやいてる。
探索者はかろうじてそれが英語だということが分かるが、ほとんど聞き取れない。
だがその音や声からは、はっきりとした嫌悪感を感じる。』

SANチェック
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<英語>のロールに成功した場合下記の単語が聞き取れる。
「いあ!いあ!ヨグ=ソトース!」「讃えよ」「現れたまえ」「子供」「妻」

☆マニキュアと口紅
鞄を落としたときに、一緒にマニキュアが出てくる。
「スノーホワイト」という名前の白っぽい色でお気に入りの色らしい。
口紅はお化粧直し用のはっきりとした赤い色。

【帰路】
真っ白な雪が舞い降ちてくる中、探索者たちは居酒屋を出る。
すると雪乃がお腹を抱えて苦しみだす。
探索者が雪乃に駆け寄ると雪乃は苦しみながら探索者の顔を見つめ少し笑う
「あの日と同じだね。あの日もこんな雪が降ってた。
だから私雪の日が好きだった。
本当にみんなと会えてよかった。
こんなに楽しい時間が過ごせて幸せだった。」
と言うと、探索者たちの目の前で消えた。

SANチェック
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そしてすぐに空から、何かが裂けるような音が聞こえた後赤ん坊の泣き声が聞こえた。

描写『赤ん坊の泣き声はだんだんとおぞましい笑い声に変わっていく。
宇宙の邪悪さの全てを集めたようなその声は、雪が降るその先の空から降り注ぐ。
その数秒後、舞い散る雪が鮮血の色に変わる。あれは雪だろうか?
そう思った矢先、探索者の瞳に雪乃の顔が大きく映った。
まさに言葉の通り雪乃の顔は巨大になっており、首から下は何もなかった。
雪乃の巨大な頭は、衝撃と轟音を立てて空からあなたたちの前に落ちた。』

SANチェック
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落ちてきた雪乃の頭を見ると、雪乃には何故かまだ意識があり口をぱくぱくとさせていることが分かる。

<聞き耳>もしくは、雪乃の頭に近づくと雪乃が下記のことをつぶやきます。

「こんなことに…なるなんて…。
ごめんなさい…。
私はとんでもないものを産んであなたたちを巻き込んでしまった…。
今度は…本当に…時間を戻して…できるだけ干渉する…。
だからお願い、赤ちゃんを殺して…。」

そう言い終わると、町の建物がガラガラと崩れだします。
崩れだすのは建物だけでなく地面や空まで崩れ始めます。
探索者たちは、いくつもの地面の裂け目に飲み込まれるようにして暗闇へと落ちていきます。
落ちていく際に意識もなくなってしまいます。


【12月4日】
探索者たちが目覚めると、それは自宅のベッドの上だった。
世界は崩壊しておらず、日付を調べると12月4日だということが分かる。

少しすると雪乃から探索者全員にメールがくる。
「本当にごめんなさい。今日は突然仕事が入っていけなくなってしまった。
もし仕事が早く終わるようなら連絡します。ごめんね。」
このメールに返信しても雪乃からの連絡はなく、電話をかけてもつながらない。


【雪乃の職場】
雪乃が勤めるネイルサロンは大通りに面したガラス張りのネイルサロンですが、やはり空き地になっています。
聞き込みをしても「ネイルサロンは目の前にある」と言ったようなことしか言われません。


【雪乃の家】
探索者は雪乃の結婚してからの家を知っています。
十二死町の高級住宅街にあるおしゃれなマンションです。

ただし、そこに探しにいってもマンション自体がなくなっています。
その辺の人にマンションについて聞き込みをすると「目の前にあるじゃない。」と言われてしまいます。
でも、どこを探してもありません。

雪乃の実家は、探索者たちは知っていたはずなのにどうしても思い出せません。
<アイデア>成功で高校になら雪乃の実家の住所が分かるものがあるかもしれない、と気付きます。

高校は十二死駅から二駅離れた場所にあります。


【卒業文集】
卒業文集について調べようと、探索者各々が家を探し回ってもどこにも卒業文集はありません。
卒業文集だけでなく、卒業写真もありません。

<アイデア>成功で卒業文集は高校で保管しているはずだと探索者は気付きます。

高校は十二死駅から二駅離れた場所にあります。

また、探しているうちに1枚の同窓会開催通知のはがきを見つけます。
差出人は、矢野 良太。同じクラスの同窓会実行委員長でした。
彼は同じ十二死町に住んでいるようです。


【高校】
高校に電話すると、3年間担任をしてくれた江川 鈴香先生が電話に出ます。
電話は、とても電波が悪く江川先生の言葉がかろうじて聞き取れるというレベルです。

先生に自分たちの名前を名乗ると
「まあ!あなたたち、いったいどこにいるの!?
あなたたちのご両親がとっても心配してらっしゃったわよ。
10か月も行方知れずで…。
早く帰って安心させてあげなさい。」
と言われます。

Q.ちゃんと家に帰っている。両親にも連絡しているよ?
A.そんなはずないわ。警察の方だってずっと探してらっしゃるのよ。
Q.学校に卒業文集ある?
A.ちょっと待ってね、あるはずだけど一応確かめてくるわ。
~保留~
あったわよー最近は、パソコンでなんでも管理できて便利ね。
Q.パソコンに文集あるの?
A.パソコンにもあるし、印刷したものもちゃんとあるわ。
Q.卒業写真ある?
A.卒業写真もちゃんとあったわ。
Q.両方見たい
A.学校に取りに来たら、見せてあげるわ。
Q.先刻雪乃の住所分かる?
A.個人情報だから住所は教えてあげられないけど、確か矢野良太くんが同窓会実行委員長じゃなかった?
でも、どうして先刻さんの住所を?とってもおとなしかった子よね?あなたたち仲好かったかしら?


この後学校に行こうと思って駅に行くと電車には乗れます。
しかし、次の駅に到着しても、十二死駅です。ずっと乗り続けていても十二死駅にしか止まりません。
歩いたり、ほかの交通手段を使っても気づくと十二死町の中に戻ってきてしまいます。

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文集や卒業写真を見るためには、江川先生にメールで送ってもらうという方法になります。
ただし、住所については個人情報保護のためメールでは送れない。学校に来れば見せてあげられる、と言います。
文集と卒業写真をメールで受信すると、回線がとても不安定だと感じます。

<コンピュータ>の技能に成功すると学校のPCにハッキングできてもいいと思います。

<コンピュータ>の技能に成功すると回線はとても不安定ですがとりあえず学校のパソコンにハッキングできます。
ただし、回線不調の原因は分からずいつ回線が切れてもおかしくない状況ということが探索者たちにはわかります。

・卒業文集を調べる→【卒業文集】
・卒業写真を調べる→「先刻 雪乃」の写真だけ真っ黒になっていて見えない
・住所を調べる→雪乃の住所が分かる【雪乃の本当の家】


【卒業文集】
高校生活で一番嬉しかったこと

雪が降るあの日、急激な寒さのせいか私は腹痛を起こして廊下でうずくまってしまった。
たくさんの同級生がいる廊下で、動けなくなってしまってとても恥ずかしかった。
邪魔になるから早く動かなくちゃって思えば思うほど反対にお腹はどんどん痛くなってしまって
どうしようって頭が動転してしまってた時、クラスメイトの子たちが助けてくれた。
私と全然仲良くないのに優しく保健室まで連れてってくれた。
それが私の高校生活で一番うれしかったことです。

これを読んだ探索者たちは<アイデア>ロールに成功で、自分たちが先刻雪乃を保健室へ連れて行ったことを思い出します。
ただ、どれだけ思い出そうとしても雪乃の顔は霧がかかったようにうまく思い出せません。


【矢野 良太】
矢野良太の家にいくと、クラスメイトの住所録を保管しています。
雪乃の住所を確認すると高級住宅街ではありませんでした。
しかし、雪乃について詳しく聞くと「どんな子だったかいまいち思い出せない」と答えます。


【雪乃の本当の家】
住所をたどると、汚い2階建てのアパートにたどり着きます。
住所に記載された部屋の扉をノックしても返事はありません。
ですが、扉に鍵はなく簡単にはあきます。
中は薄暗く、部屋の中に入ると一人の女性が顔を隠すようにして足を抱えて床に座っています。
探索者が声をかけると、その体制のまま雪乃の声で話しだします。

「おかしいな…。誰かが邪魔をしてるんだよ。
うまく力が使えないの。
どうしてかな、こんな私知られたくなかったのに。
でも、もう誤魔化せない。
そこに卒業写真があるから見てみて。」

探索者が卒業写真を開くと、先刻雪乃の本当の顔が分かります。
髪はぼさぼさで、それはあなたたちが知っている雪乃の顔とはかけ離れた醜い容姿でした。

探索者が卒業写真を見たことを確認すると、雪乃は顔をあげます。
今見た卒業写真の顔と同じ醜い容姿でした。
雪乃は泣きながら続けます。


「あの雪の日から、あなたたちと友達になりたかった。
でもどうしても勇気がなくて、こんな醜くて暗い私が声をかけたら嫌なんじゃないかって
自分が嫌いだった。別の自分になりたかった。
そんな時にあのCDに出会ったの。
聞いているうちに、不思議な夢を見るようになった。
私は夢の中で神様と契約して子供を宿す代わりに不思議な力が使えるようになったの。」


「あなたたちと過ごしたこの10か月間は本当に幸せだった。
でも、これは本当のわたしじゃないってどこかで心が否定してた。
もうこんなこと終わりにする。
あなたたちを閉じ込めてしまってごめんなさい。
現実の世界へかえすわ。」

このまま雪乃の力を使って現実に帰る→<赤ちゃんの声エンド>へ

雪乃に昨夜の出来事を話す→【怪物との戦闘】


【怪物との戦闘】
雪乃にこのままだと雪乃が死んでしまうことお腹の中の赤ちゃんを殺さなければならないことを話すと
雪乃はとてもショックを受けてしまいます。

そして、赤ちゃんを殺さなければという衝動に駆られ、台所から包丁を取り出すと描写。

描写『雪乃が包丁を自分のお腹に向けて大きく振り上げたその瞬間、雪乃のお腹が裂ける。
中から飛び出すように出てきたそれは、頭部は巨大な赤ん坊の姿をしているが色は玉虫色で首から下には球体のようなものがいくつも集合している。球体からは甲殻虫の足のようなものが6本あり、その足のひとつが雪乃の内臓の一部をつかむと自分の口にいれた。
続けてむさぼるように、残りの足で雪乃の肉塊をつかみ次々と口の中へいれていく』

SANチェック
1/1D8

<ヨグ・ソトースの息子>マレウスp117
STR18 CON27 SIZ13 POW21 DEX10
耐久力 20
つかんで吸う 75% ダメージは押しつぶしによって毎ラウンド1D6ダメージを与えそれに加えて2ラウンド以降、吸血によって1D10ダメージを与える
装甲なし


ヨグ・ソトースの息子は自分が殺される気配を感じとり自らの意思で雪乃の腹を破り生まれます。
普通は物理攻撃無効ですが生まれるのが早く完全体ではなかったので効くということで!
他ステータスもちょっと弱めにいじってますが、PLの人数などによってステータスをいじった方がいいと思います!
私がまわした感じだと、PLが2人の時は耐久力16、3人の時は耐久力20、4人の時は耐久力24ぐらいでちょうどよかったです。

1ラウンドの間は食べることに夢中で反撃してきませんが、2ラウンド目から攻撃してきます。
また食べることをやめると透明になり見えなくなってしまいます。
見るためには<目星>に成功で雪乃の鞄が見つかる。中を探すとマニキュアと口紅が出てくる。

マニキュアか口紅を使って<幸運>と<投擲>もしくは<拳>の組み合わせロールに成功すると怪物に色が少しつく。
それを目印に戦闘を続けてくださーい!

戦闘に勝利すると、怪物は死にます。
雪乃のはまた頭部だけになっていますが、かろうじて意識はあるようです。
ただし、世界はガラガラと崩壊し始めます。
雪乃は息もたえだえに探索者たちに伝えます。

「ごめん…ね…。
もう私に時間を戻す力は…ない…。
でも、あなたたちを元の世界に返すことなら…多分できると思う…。

一緒に過ごしてくれてありがとう。」

そういうと、こと切れます。

昨夜と同じように部屋の中が崩壊していきます。
探索者は部屋の瓦礫とともにまた落ちていきますが、落ちた先は暗闇ではありませんでした。
一面きらきらと瞬く星に青味がかったガス、広大なその空間はまさしく宇宙そのものでした。

その宇宙であなたたちは浮いています。
周りにはいくつもの扉。

扉には小窓のようなものがついており中を覗くと自分たちの姿がうつっています。
しかし、それぞれの扉によって自分の姿が違います。
それは赤ん坊だったり、小学生だったり、高校生だったり、社会人になりたての自分だったりします。
その中にはもちろん、現在の自分の姿もうつっています。

あなたはどの扉を選びますか?

大学生以上→<忘れられた友人エンド>へ
高校生以下→<本当の友達エンド>へ

【エンディング】
<赤ちゃんの声エンド>
探索者たちは気付くと、元の世界へ戻っています。
と言っても自分たちにとっては今までと違うところはありません。
ただ、友人や両親から10か月もの間行方不明だったことを聞かされ、帰ってきたことをとても喜ばれます。
今まで自分が何をしていたのか、どこにいたのかよく覚えていません。
何か大事な人のことを忘れているようなそんな気がします。(雪乃のことを覚えていません。)
その日の夜探索者たちが眠りについたあと、赤ん坊の泣き声で目を覚まします。
赤ん坊の泣き声はすぐにおさまりますが、いつまで経ってもその声は耳に残るでしょう。
BAD END!

<忘れられた友人エンド>
探索者たちは気付くと、選んだ時代の自分になっています。
現在の自分を選んだ探索者は、友人や両親から10か月もの間行方不明だったことを聞かされ、帰ってきたことをとても喜ばれます。
今まで自分が何をしていたのか、どこにいたのかよく覚えていません。
何か大事な人のことを忘れているようなそんな気がします。(雪乃のことを覚えていません。)
ただ、あなたは雪の日、空を見上げると不思議と懐かしいような寂しいような気持ちに胸がいっぱいになるでしょう。
NORMAL END!

<本当の友達エンド>
探索者は気付くと、選んだ時代の自分になっています。
今まで自分が何をしていたのか、どこにいたのかよく覚えていません。
それでも日常を過ごしていくうちに、あなたは高校生になります。
高校に入って気の合う友人も見つかりました。
とある雪の日、廊下でお腹を押さえてうずくまっているクラスメイトを見つけます。
あなたたちは、保健室へその女の子を連れていってあげます。
女の子はあなたたちに御礼を言うと何か言いたげにしますが口を紡ぎます。
ですが勇気を出したように声を出します。
「私、同じクラスの先刻 雪乃っていいます。よかったらお友達になりませんか?」
HAPPY END!


---ポイント---------
戦闘でPLが死に、生き残ったPLが過去の扉を選択した場合は死んだPLは生きている世界線になります。
その場合は、死んだPLは「嫌な夢をみたような気がする」といって現在のSANを半分まで減少させましょう。
つまり、このシナリオ全滅以外は、HAPPY ENDのルートさえ選べばキャラロストはありません。


【クリアご褒美】
<忘れられた友人エンド>
SAN値1d6の回復

<本当の友達エンド>
SAN値2d10の回復


【まとめや真相】
先刻雪乃は高校生の頃、探索者たちと友達になりたかったが、話しかける勇気が無くコンプレックスを抱えて生きてきた。
雪乃は骨董品店で見つけたCDを聞くうちに夢にヨグ=ソトースが現れるようになり、彼の子を宿す代わりに時空と次元を操る力を手に入れる。
雪乃はその力で十二死町を模倣した町を作り出し、外から連れ込んだ探索者の記憶を改ざんし、自分の姿も変え探索者の友人として一緒に遊んだ日を何度もループさせていた。
しかし、ヨグ=ソトースの子が生まれ雪乃は頭部以外を食われてしまう。
世界を崩壊の危機に追いやってしまったことに気付いた雪乃は、最後の力を使い時間を戻し、探索者達にヨグソトースの子の殺害を頼んだ。1回目の雪乃が、2回目の雪乃に干渉することにより2回目の雪乃はうまく力を使えず自分の顔を美しくすることができなくなり、探索者たちと会うことを避けた。
また、干渉によりマンションやネイルサロンという幻覚が見えなくなり、外部と電話で連絡ができた。


【読まなくてもいい感想】
twitterで「#フォロワさんが考えたタイトルからシナリオをつくる」というタグを入れたツイートに
「雪の先」というリプライを頂いたのがきっかけで作ったシナリオです。